またまたこんにちは。AOI JAZZ編集部のライター なかもらです。
私は編集部の中で唯一ジャズ初心者……、というくだりはこちらの記事(レコードとデジタル音源のどちらがいいかの聴き比べ)からご確認ください。
さて、今回の編集部の無茶ぶりは、ジャズアルバムの選び方です。
そもそも、普段私の聞く音楽はロック、ポップス、クラシックなど。それらとジャズのアルバムの選び方に、なにか違いはあるんでしょうか。
編集部の人間に聞いてみる
考えてもさっぱり分からないので編集部の人間に聞いてみました。
アルバムの選び方には、ジャズ独自の楽しみ方が影響しているようです。
- アドリブ演奏が主体のため、同じ曲目でも演奏者によって内容が大きく変わる。そのため、お気に入りのミュージシャンで選んだほうが楽しい。
- ジャズスタンダードという概念があり、別々の演奏者のアルバムであっても、曲目が似通っている場合がある。そのためジャズスタンダードの曲を探して選ぶ際は、アルバム内で使用している楽器や参加しているミュージシャンから選んでもいい。
- ジャズではバンドという概念がそこまで強くなく、参加する演奏者達の構成は流動的。そのため、バンドマスターだけではなく、サイドメンとして参加している演奏者で選ぶというのもおもしろい。
など。
ロック、ポップスなどはバンド名かソロ名義のアーティスト名で選ぶことが多かったんですが、演奏しているミュージシャン全体を確認すりことってありませんでした。
ちょっと通っぽくておもしろそうですね。
でも、参加ミュージシャンってどこに載ってんの?
と思ったら、CDジャケットの裏側などに書いてあるそう。
レーベル側もジャズファンのアルバムの選び方を分かっているので、ほぼ確実に参加ミュージシャンの名前が載っているんだそうです。
ネットで音源を購入する際も、アルバム名なんかで検索すればすぐ出てくるそうです。
ちなみに、参加ミュージシャン達はパーソネルと呼ばれる部分に記載されているとか。
お気に入りのミュージシャンを探す
さっそく、お気に入りのジャズミュージシャンを探してみます。
オススメの方法は、Googleで検索するという非常に安易な方法。ミュージシャン名か、YouTubeなどでジャズと検索すると割と出てきます。
1つだけ注意するならば、日本語表記の「ジャズ」よりも「JAZZ」と検索したほうが、多用なミュージシャンの演奏が確認できます。
最近のジャズミュージシャンは特にWEB上でのライブ映像配信やサウンドクラウドなどでの音源配信に力を入れているそうで、非常にたくさんの選択肢から選べるとか。
YouTube上にもかなりの数があっておもしろい。特にライブ演奏を重視するジャズは、こういう映像ありのほうがより臨場感があるかもしれません。
音源で購入するときも、スタジオ録音のものよりもライブ盤を購入したほうがいい、とのこと。
ライブ録音の場合は、アルバム名に「LIVE AT 〜〜」とか、「LIVE」と入っているそうです。
レーベルに研究されていますね、ジャズファン達の思考。
これ、結構おもしろいです。探すという行為自体もおもしろいんですが、参加しているバンドによって演奏の方向性が変わっていたり、自身のリーダーバンドでは4ビートのゆったりとして演奏ばかりでも、他のバンドにサイドメンとして参加しているときは、8ビートのソウルっぽいことをしていたりと、いろいろな側面が見れて楽しい。
サイドメンとして参加しているバンドの、ほかのミュージシャンに気に入った人がいたりして、だんだん知っているミュージシャンも広がっていく。
まだまだ知らないジャズの世界。とりあえず、お気に入りのミュージシャンを探すところから、始めましょう。
気づくと、思ったより時間が経過していたりするので、注意ですよ。
それでは、また。