日帰り旅行、お好きですか?
僕は、好きです。そして、ひともじは日帰り旅行を愛しています。
どこ行くのかって? 我らがひともじのライター、なかもらの仏頂面をご覧いただいたら分かる通り…
清里です。
変態仮…、じゃない、モザイク仮面こと、ひともじ工作担当Mr.Iが、ある日突然「清里行くぜ」と提言したことにより、珍しく3人で日帰り旅行に行くことになりました。
いやー、3人でどっか行くかなんて何年かぶりじゃないかしら。
山梨へ向かう
さて、Mr.Iの車で山梨へ出発。神奈川県は小田原市スタートなので、ここから3時間ほどのドライブ。
僕の小粋なトークにより時間を苦にすることなく河口湖までやってきました。
なかもらとMr.Iは、「さっきから下ネタしか聞いてねえよ」とぼやいています。あれ、もしかしてラジオでも聞いてた?
なかもら いや、山梨には行ったことありますがね、残念ながら清里はありませんよ。
のじ あ、そう。
Mr.I 何度もあるよ。
のじ あ、そう。ふ〜ん。
なんだろう、めちゃくちゃテンション高いの僕だけのような…。なんと言うか、2人とも大人になった?
そう、私たちは全員同級生。Mr.Iは32歳。僕となかもらは31歳。
いつのまにか、大人になって、おとなしくなっていた。読んで字の如く、大人しく。
このあたりでお腹のぺっこり具合がMAXに近くなってきたので、お腹が空いたと騒ぎます。
やーやー言っているとMr.Iがオススメのほうとう屋さんに連れて行ってくれるそう。
なんでも言うこと聞いてくれるまで騒げばいいんですよ。昔からそう。
路駐が基本のスタイルらしい。続々と停まっていく車。
なかもら ビキニだ。
のじ え?
なかもら ビキニの、下。
Mr.I うん、ビキニだ。
のじ 本当だ、あれは、ビキニだ。下の方、なんか出ているように見えちゃっているけど。
入店
ここは天下茶屋というお店。昭和9年創業だとか。年季の入った建物だ。
なかもらも楽しそう。ときおり「ビキニの下」とつぶやいては、僕たちを笑わせにきます。
カラリと乾いた天気だからか、旅情がそう誘うのか、水がおいしい。もしくは標高が高いからわき水?
店員さんに聞いてみようかと思ったんですが、縁側の風通しがよくて、途中でなにもかもどうでもよくなりました。
うまけりゃ水道水だっていいや。
素朴な味わいでおいしい。奇をてらってないところがいいね。
ほうとうを食べる
僕たちも、もちろん注文。
味噌仕立てだけど、味噌汁ではないところが、おいしいほうとうの特徴だよな−。
幅広で、煮こんでもだらけないこの麺。ズビズバすすって噛むと小麦のおいしさが広がる。よく噛む。
うどんとはちがうこの味わい。好きだな。
麺類も汁も、やっぱり水がいいのか、おいしい。
かぼちゃが少し崩れて汁に溶けているのもグッド! ほうとうはこうでなきゃ!
完食。ひとつの鍋で煮ているけれど、けっしてごった煮ではなく、それぞれの素材の味を感じる。
味噌鍋、ではなく、ほうとう ここが味噌。味噌仕立てだけに。
う〜ん、満足。
先に食べ終わったので、暇になり、2人が食べるのを邪魔しようとしたんですが。
いなされて終わりました。
知らないうちに大人になりやがって…。
と言うとなかもらだけ笑っていました。吹き出す数秒前。
なかなかに時代のついた建物。連休の中日ということもあり、お客さんがひっきりなし。
実を言えば僕は太宰ファン。太宰のことが好きで三鷹に住んでいたくらいですから。
なにやら、太宰が天下茶屋に逗留し、執筆をおこなったとかなんとか。
けっこうちゃんとした記念館です。お立寄りの際はどうぞ。まあ、この日は僕たち以外に記念館に訪れる人は見かけませんでしたが。
そしてこちらを意に介さず、奥で展示をながめるなかもら。まとまりのないパーティーである。
天下茶屋の周囲は、山の山腹らしく緑が豊富。深呼吸するとちょっと気持ちが良い。
さて、腹ごしらえも済んだことだし、先にすすみましょう。