ネットラジオを1年間運営してみました

いつも「人と文字(※編集部注 モジカル前身メディア)」をご覧いただきありがとうございます。

のじさとしです。

さて、人と文字では通常の記事コンテンツのほかにネットラジオの配信をしています。

わりといろいろな人にお聞きいただき、広告制作でお仕事をいただいている方にも、聞いているよ、なんてお話しいただいて赤面するということもたびたび(汗)。

そんなネットラジオコンテンツも、初公開から1年経過し制作ノウハウが少しずつ溜まってきました。

そこで、これからネットラジオを始めたい、という人に向けて人と文字ではこのように制作しています、という部分を公開していければと思います。

僕もそうでしたが、制作当初、例えばiPhoneなんかで音声を録音することはできるんです。だけど、どうやって音楽をつけたり、どうやって配信するか、どうやってラジオっぽく編集する方法か分からず四苦八苦してい

ました。

是非、参考にしてくださいね。ネットラジオって、ほんと面白いですよ。

初回は、公開媒体と収録機材の話。

公開媒体をどうするか

 

まず初めに、ネットラジオを始めたいと考える人が気にするのは公開媒体でしょう。

音源の再生回数とサイトへのアクセスを分散させないためにも、自社サーバーに音声データをアップして公開するスタイルをとりたいと思う人もいますよね。

私たちも最初はそう考えました。が、あきらめました。

なぜなら、理由は単純。サーバーの容量が足りなくなる!

これは収録時間や音質によっても左右されますが、人と文字で収録する「ひともじフリースペース」を題材に考えると、あの程度の音質で約20分の収録時間とすると、1コンテンツは約40MBの要領です。

わりとあります。

もっと大きな媒体であれば、サーバーにも余裕があるんでしょうが、人と文字は小規模なサイトであるために1コンテンツの容量がこのくらいだと、長い目で見てみるとサーバーがパツパツになる…。

別にアップ用のサーバーを借りるとか、サーバー容量をアップするという手もあるんですが、いわゆる雑談系コンテンツに余計な費用をかけるお許しがでませんでした…。

そこで、別媒体にアップしてリンクを貼る方式を採用。

こうすれば、サーバーの容量を気にせずにアップできます。

人と文字では「note」というブログサイトにアップして、自社サイトにリンクを貼るという方法をセレクトしましたが、ラジオコンテンツをアップできる媒体はYoutubeや専門サイトと多々あるので、選択肢はたくさんあります。

(※現在は自社サイトに公開する形をとっています)

ただし、Youtubeなどの動画を主体とするプラットフォームでは、そもそも、その媒体上で知名度がないと音声オンリーコンテンツにはなかなかアクセスが集まりません。

あと、対象の媒体ではどのようなコンテンツに人気があるか、なども考えたほうがいいでしょう。Podcastなんかは、ビジネス、英会話が多いですね。

「ネットラジオ アップロード」とかで調べるとラジオ音源アップ用のサイトはわりと出てきます。

このあたりも考慮にいれて、いろいろ参考にしてみてください。

収録機材をどうする

収録機材によって、番組の質は大きく変わります。

最近一般的なのは、ラジオコンテンツのアップロード専門サイトなどが配信しているアプリなどを活用して、スマートフォンで録音するタイプ。

著作権フリーの音源などを手軽に使用できたり、編集を直感的に行うことができる上、スマートフォンさえ持っていればほかに機材を用意しなくてもいいので、人気です。

ただし、アップする番組の収録時間に制限があったり、自作の音楽ファイルを貼り付けられなかったり、そもそもiPhoneの内臓マイクでは音質がそこまでよくなかったりと、制限が設けられている場合も。

自分たちの場合は、僕がガレージバンド(Appleの純正音楽制作アプリ)をある程度触れたので、オリジナルジングルの作成や、収録、編集、データの書き出しをmacを使用して自前でおこなっています。

自分たちで書き出したデータならば、音質や時間を自由に設定できるというメリットがあります。

収録に関しては、30回目くらいまではスマートフォンで行っていましたが、非常に集音が優秀ながら余計な音を拾いやすい、ということでオーディオインターフェイスとマイクを用意して、直接ガレージバンドに録音するスタイルに変更しました。

オーディオインターフェイスというのは、簡単に言うとマイクで録った音をPCに送るための機械です。PC上のデータはデジタルですが、マイクで録音した音はアナログなんです。

そのため、一度オーディオインターフェイスを通してアナログのデータをデジタルに変換しなければ、パソコンでは処理できないんですね。

このデジタルへの変換器具をマイク内に埋め込んだ、USBマイクというタイプも存在しますが、私たちは使用していません。

理由はマイクの項目で。

ヤマハ ウェブキャスティングミキサー
使用しているオーディオインターフェイスはYAMAHAのウェブキャスティングミキサーAG06。

生放送のウェブ配信にも使用できるという触れ込みですが、収録以外には使用したことがありません。

ヘッドセット付きのヘッドフォンなんかも間に何もかませず接続できるので、ゲーム実況とかする人には便利かもしれませんね。

このモデルには、AG03というVer.もあって、こちらの方が安価なのですが、XLRケーブルの接続が1チャンネルしかありません。

XLRケーブルとは、いわゆる一般的なマイクを他の機材につなげるためのケーブルで、画像のような端子の形のものです(マイク以外にモニタースピーカーなどにもよく使われる端子ですね)。

私たちが使用しているのは、というメーカーのXLRケーブル。長さは、PCの近くで収録するなら、3mあればなんの問題もありません。

事前に、PCとオーディオインターフェイスを置く場所の距離は測っておきましょう。

さて、1チャンネルしかないということは、マイクを1本しかつなげられません。2人以上の出演者がいる際にマイク1本だと、そこそこの音質で収録するのにポッキーゲームをやるくらい近づかなくてはならず…。

いつも収録するなかもら(30代前半男性)と顔を寄せたくなかったので、2チャンネルのものを選択しています。

1人だけで収録するよ、という人であればAG03という、XLRが1チャンネルのもので十分でしょう。

前に使用していたオーディオインターフェイスは中国メーカーのもので、実は動作が安定せず、使用中にスリープのような状態に陥ることが多々あり…。

やはり国産は少し値が張っても動作が安定しています。

短い時間の収録ならば、もっと安価なオーディオインターフェイスを選択するのもありだと思いますが、20分近い収録でデバイスが落ちたら、撮り直しが面倒ですからね…。

安定した動作を求める人にはオススメです。

使用しているマイクは、SHUREというメーカーのダイナミックマイク。

一般的に、マイクには、ダイナミックマイク、コンデンサーマイクの2種類があります。

細かいスペックの違いはマイクによっても異なるし、それだけで連載が持てるくらいの情報量なので、ほとんど知識のない人であれば…

・前者は普通の集音で、ある程度安価(数千円〜数万円)

・後者は集音が抜群によくて、高価(数万円〜数十万円)

くらい覚えておけばラジオ収録はできます。

僕が前者にしている理由は、後者は集音が良すぎてちょっとしたノイズも拾ってしまうから。

コンデンサーマイクの場合、机の上に置くタイプのスタンドを使用すると机に触れたときに発生するわずかな音も集音します。

ラジオ局のように、大きく安定した机に、防音が効いた専用スタジオならばいいんですが、自室に小さな机を設置して収録するので、わりと机に触れてしまったり、屋外を走る車の走行音なども録音されてしまうんです。

これらを避けるため、ダイナミックマイクで十分と判断しました。

ラジオ局なんかでも多いんですが、ブームスタンドという、空中にマイクを固定するスタイル。

コンデンサーマイクを使用するならば、こちらのブームスタンドを使用したほうがいいでしょう。

マイクはネット通販でも買えますが、いやまったく分からないという人は一度楽器屋さんで試してみるほうがいいですね。

コンデンサーマイクのスティックタイプのものをなんとなく購入した、なんて、ちょっとオーバースペックで無駄になっちゃいます。

また、卓上で収録するので、もしもダイナミックマイクに卓上スタンドがついていない場合は別途購入する必要があります。

ある程度高さ調整できるといいんですが、そこはイスの高さを調整できる、という人であれば安価な卓上スタンドで大丈夫です。

パーソナリティーとマイクの距離って、収録ではわりと重要です。

USBマイクは1人ならありかも

マイクをネット通販サイトで探しているとわりとひっかかるのが、USBマイク。

USB端子でマイクとPCをつなげるだけですなんて触れ込みで、機材も少なく済むしこれにしよう!

と、思いがちなんですが、ちょっとストップ。

たとえば、あまり音質にこだわりはなく、1人だけで収録します、という方ならいいんですが、たとえば2人以上で収録したいと考えた場合、あまり得策とは言えません。

なぜかというと、USBマイクはPCに1個しかつなげられないから。

オーディオインターフェイスには、USBの入力端子はありません(PCにデータを送るための出力端子はあります)。

そのため、例えば先述のAG-06を購入して、USBマイクを2つ購入。パーソナリティー2人で収録で使用。これ、できないんです。

また、PCのUSB接続部分に2つのUSBマイクを接続しても、1つしか機能しません。もしかしたら方法があるかもしれないんですが、とりあえず僕は見つかりませんでした。

そのため、複数人で収録する場合はUSBマイクでは収録できない。

今後複数人で収録するかも、なんて拡張性を持たせておきたい人は、USBマイクは避けたほうがいいでしょう。

一応、マランツというメーカーのUSBマイクも持っていますが、1人で収録するときにしか使用しません。

オーディオインターフェイスを用意しなくていいのは非常に楽ですが…。

さて、初回はここまで。次回は、自分たちの録音をモニターしながら録音したほうがいいか、BGMはどうするか問題。



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のじ さとし

企画、ライティング、撮影、サイトの保守管理をひとりぼっちでこなす編集長。仕事だけではなく、私生活もひとりぼっちです。最近言われた怖い言葉は“天涯孤独の最後”です。