熊本の田崎市場にきたものの、連休であまりお店が開いていない。
ぷらぷらしていたら、少し待つとあか牛(あかうし)のお店が開くとの情報を発見。
あか牛というのは、熊本の阿蘇で育てられる牛で、高知系という四国地方の牛もいるらしい。
肉は脂肪ばかりでやわいお肉ではなく、しっかりした食感に噛むほど旨みが強くなる、と聞いたことが。
しかし市場はほとんど開いていないので、時間をつぶす場所がなかなか見当たらない。
なのでとりあえず、コンビニの前でチューハイ飲みながら待つことにします。
同行のモジカル所属ライターのなかもらくんと。タバコを吸いながら。
時刻は午前中。令和とは思えぬ時間のつぶしかた。
酔っ払ってゲハゲハ笑っていたら開店。
入店。
注文。
着丼。
うまい!
終了!
いやいや、うそうそ。ちゃんと感想を。
ハッキリ言って、うまい。よかよか丼を頼んだので、あか牛のたたきの横に時雨煮も添えられています。
あか牛は、肉の味が濃い。時雨煮や半熟卵など、風味も味わいも強い添え物があるのに、決して負けない赤身肉独特の旨み。
ギュッとした歯触りは決して肉質が固い訳ではなく、噛みごたえのある食感。
これは、やわらかさばかりを強調する最近の肉とは違う。
昔ながらのうまい日本の牛肉だ。
筋っぽさもないし、ステーキなどのような食べ方よりも、今回のように和風のたたきが好きだな。
あか牛丼もきました。こちらは時雨煮なし。お肉のたたきだけ。
いい面構えしてやがる…。
あ、緑がかっているのは店頭の日よけの反射です。
最近はローストビーフ丼というのがはやっていますが、あれは薄切りな上にいたずらに柔らかく、塩気がついたタンパク質という感じで、ご飯はすすんでもおいしいとは感じません。
あか牛丼は、しっかりとした肉本来の噛み応えに、噛みしめる度に肉の旨味がじんわりと口中に広がる。飯に合うなー。
たたき独特のクセは水菜が打ち消しているし、
これはいいどんぶりでした。
ごちそうさまっす。
ちなみに、同行のなかもらくんに聞いたら、熊本で食べたものの中で一番おいしかったのはこのあか牛丼だったそうです。
こういうお店が、関東にもあるといいんですが。
油っぽかったり、極端に熟成しすぎていたりするお肉のお店ばかりで、ちょっと残念ですね。
熊本に行った際は、是非一食!