ウルメイワシの煮干し、使ったことないならいますぐ導入するべき

ウルメイワシ レシピ

煮干し、使っていますか?

実は、食べる煮干しというのはカタクチイワシで作られたもので、料理で使用するものはウルメイワシのものも多いんです(もちろんお店なんかでちがいますが)。

ウルメイワシのほうがクセが強いので、香味の強い食材にも負けない旨味をもっています。

ということで、ウルメイワシの煮干しのご紹介。

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カタクチイワシのものよりも、大ぶりで堅いのが特徴。

これ、かじって食べるにはかなり強靱なアゴが必要です。

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立派なお姿。こちらは乾物屋さんで購入してきました。スーパーのものは、前から言っていますが、ちょっと割高です。

実を言うと、煮干しを使用したお出汁がおいしいお店があって、ある日、そこの前に購入先の乾物屋さんのトラックが停まっていて。

そこからお店の場所を割り出して買いに行ったのが始まり。

ストーカー的裏技。

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カッチカチすぎて出汁が出ないので、一晩に水につけておきます。作る料理のお椀一杯分のお水につき、1匹くらいで十分な出汁がでます。

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今日は翌日来客があって、たくさん出汁をとらなければいけないので多め。

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一晩経過。

漬けたお水から煮干しのいい香りがする。

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雪平鍋にポイっ!

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鍋に水を追加して、

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中火で15分。強火だと出汁が出にくいので、沸騰させないように注意。

いつもは昆布も入れますが、煮干しだけの旨味でも十分おいしいので、今回はこのまま。

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出汁とり終了。この前煮干しの使い方を聞かれたときに、どこで煮干しを取りだして捨てればいいのか分からない、と言われたんですが、簡単な判別方法は、煮干しを食べてみること。

食べて旨味があまりなければポイッ! 旨味を強く感じるようなら再度沸かします。

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画像では既に野菜を投入していますが、これは撮り忘れ。

野菜を入れる前に一回沸騰させます。思い切り火を入れると臭みが飛びます。

で、野菜を入れてアクをとったりして、

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お好みで味噌を溶かせば、

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完成です。最後にネギを散らしました。

カツオ節やマグロ節とは違うパンチの効いた旨味。

ニンジンや椎茸といった香味が強いものとほんとによく合う。

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しみじみうまい。はぁ〜〜、落ち着く。

粉にしてみる

煮干しの粉末というものがよく売っていますが、ほとんどカタクチイワシ。

ウルメイワシではどうなんだろうと思い、夜中にやってみます。

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ハンドブレンダーでいいか。

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ヴィィィィッィーーーーーー!!!

深夜に響き渡る轟音。

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できねえ…。かてぇ…。

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チョッパーアタッチメントでやってみました。

うん、粉にならない上に刃の一部がへしまがりました。

ウルメイワシ、粉にするべからず!

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一応、取っておこう。チョッパーの刃って、どこに売っているのかな…(泣)。

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粉はカップラーメンに入れたら激うまでした。ただ、やっぱり粉状にできなかった部分が堅い。

やはり水に漬ける工程が大切です。

最後にもう一品

最後に、あと一品。

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まずは昆布を水に浸して3時間放置。耳の部分なので、おおぶりで。

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弱火で10分ほど、沸騰しないように旨味を抽出したら、強火で沸かして臭みをとばします。

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そこに深夜に泣きながら作った煮干しの粉、というかバラバラ煮干しを投入。

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ザーッ!

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15分ほど弱火で旨味を出して、

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最後に強火で沸騰させてから濾します。

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小田原の海岸に似ている。

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キレイにできました。

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煮きった酒とみりん、醤油を1:1:1したものと、さきほどの煮干し出汁を加えます。

分量は味を見ながら調整。最後に塩でも味を調整。

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出汁が熱いうちに、湯がいた金時草を加え、

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放置。あら熱がとれたら小鉢に盛って、ラップして冷蔵庫へ。

冷めるときに味が染みこみます。

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完成。金時草のお浸し。ちょっと色が濃いのは、金時草からでる水分が紫色のため。

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自分で作っておいてなんですが、うっめえ! 葉もの野菜には煮干しがいいよ! マジで!

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煮干しの旨味は強いので、小鉢でご飯もいける。

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お出汁も完飲。あとは春菊とか、小松菜とか、子供が苦手そうな葉ものには大体合います。

ほうれん草につていは、個人的には煮干しが効きすぎて、こちらはカツオとマグロの混合だしのがおいしいと思います。

ついでにあと一品

ついでに、あと一品。

さきほどのお浸しの合わせ出汁、こいつをお浸し用のほかにとっておいて…

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茄子。秋茄子は嫁に食わすな、なんて言うけれど、ほんと、秋にかかるころに実も大ぶりになって、ジューシーでおいしくなる。夏より秋のがおいしいよね。

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おおざっぱにくし切りに。

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油で揚げます。

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キツネ色が一部についてきたら(全体がキツネ色は揚げすぎ)、

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取りだして、

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彩りにオクラ、

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ピーマンも揚げます。

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いただきものの、地物の椎茸も揚げました。

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そして、合わせ出汁も揚げ物も熱いうちに漬けます。

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氷に大さじ3くらいの塩を加えたボウルを用意して、

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さきほどのボウルをのせときます。

こうすると、かなりはやく冷めて冷えます。

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できましたー。揚げ浸し。

盛りつけ間違った。茄子が主役なのにピーマンが出しゃばってきている。

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う〜ん、冷酒いただいてもいいっすか。

茄子がトロリとしていて、じつにおいしい。

味は想像通りだと思う。

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うまいな。油ものらしいパンチに、煮干しの旨味がまったくひけをとらない。

カツオ出汁、マグロ出汁、だけではなく、煮干し。それも、ウルメイワシ。

オススメです。
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余談ですが、椎茸は揚げなくてよかった。

次は焼き物で…。



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大学卒業後に新聞社に入社、その後ビジネス書の制作を得意とする編集プロダクションに転職。フリーでWEBや紙媒体での企画、編集、執筆、撮影などを担当し、現在はモジカル編集長。趣味の料理が高じてレシピ記事なども制作。