僕は昔から、流行(はやり)ものにとても疎いのです。
高校生のときは、教室に飛び交う“モンパチ”という単語を本気でモンキー・パンチ先生のことだと思っていたし(本当はモンゴル800というバンド)、電車男も世界の中心でなにがしかを叫んでいたものもまったくのめり込めず、もっと言うならテレビというものをほとんど見ることもなく、巷の流行に取り残されながら年をとってきました。
そうして34歳になった現在も、こんな状況はとくに変わっていません。
タピオカミルクティーは10年数前に台湾で飲んだきり、キャッサバをふかしたものを砕いたピーナッツに付けて食べることならば、ベトナムで体験しました(キャッサバはタピオカの原料、上記の食べ方は現地の南ベトナム解放民族戦線の日常食の体験として食べた)。
髭ダン、というのは髭男爵のことだと思っていたし(髭男爵のラジオなら10年くらい聞いています、リスナーだけが分かる言葉ですが、僕は檀家です)、キングヌーは南アフリカの生物だとマジで思っていた(どうぶつの森のキャラなのかと)。
そんなこんなで実は食べ物にも、有名なのに食べたことのないものというのが多い。
ミロも、そんなうちの1つです。
ミロを青汁のようなものだと思っていた

買ってきました。
20年ほど前、ミロの存在を初めて知ったときに麦を使った飲み物だと聞きました。
その当時麦を使った飲み物で知っていたのは、麦茶と、青汁。
おそらく当時の僕は麦芽を大麦、と勘違いしたのでしょう(青汁は大麦若葉の粉末を水で溶いたものであることが多い)。
青汁的な味わいのものだと思い、口にすることはなく2021年6月に。
そうして聞いたのです、ミロが流行っていると(実はミロが流行っていたのは結構前)。
1度くらい試しに飲んでみるかと買ってきました。

体によさげな表記。

開封。
粉、だな。ココアとほぼ同じと聞いていましたが、もっと粒子が粗く、香りも麦芽糖に似ていますね。
ココアと似ているのは色味くらいかな。

この粉を牛乳で割るらしい。

作り方もココアより簡単でいいですね。砂糖を加える必要がないのも楽。
ココアは鍋で温めながら練って粉っぽさを抜く上に砂糖の分量も自分で加えねばならず。作業は面倒。好きだけれども。

水分が多すぎるとうまくまざらずダマができやすいので、少量の牛乳で練る。

かなり丁寧に練りましたがわりとダマが残った。
これ、ココアと同じように作らなくてはいけないのでは…?

とりあえず完成。
一応手順通りですが。

では、ゴクリ。
ああ〜、ココア、ではないね。ネットにココアと同じような味って書いてあったけれど、これちゃんと煮出した焙煎麦茶の味だよね。
カカオマスっぽい喉にまとわりつくクセはない。
甘さはわりと控えめですね。

それからダマがジャリッとする。

飲み終わった後、グラスの底にも砂糖とダマが。
作り方間違っているのでは…。
と、思いながらグラスを洗う。別にもう飲まなくてもいいかな。
なんて思っていたのはこの日の晩まで。
飲みたくなったのだ。まるで二郎を初めて食べた1週間後のように。

それからというものミロを1日4杯は飲む。

朝に、

夜に、

飯時に。
ミロを飲むようになりました。うまいよ。
さっぱりしている。
そして画像をご覧いただくとお分かりの通り、ミロはダマがうまい!

徐々にダマを多めに作るようになりました。
口中でダマがはじけるときに甘みと香りが強く表れるのでアクセントになってうまい。
クランチの入ったチョコレートみたい。
初めて飲んだミロは、ダマを楽しむ飲み物であることを知る。
ぜひ皆さんもダマを味わってみてください。
次はどんな初めてに挑戦しようかな。