これ。
秋田県発祥の、独特の平打ちの干したうどんが稲庭うどんです。最近、割と真っ白なものも出回っているんですが、秋田在住の方からいただくものは少し黄色みがかっていて、こっちが正統派なのではと思います。
さあ、こちらが中身。もらいものでたびたび稲庭うどんをいただくんですが、佐藤養助商店のが一番おいしい。
ほかの稲庭うどんとは、ちょっとレベルがちがうんです。
桐箱に入った乾麺は、揖保乃糸しかり、間違いがない。
あたたかいうどんで食べる
寒いので、あたたかい漬け汁のざるうどんでいただきましょう。
乾物屋さんで朝かいたばかりのカツオ節とサバ節の混合を買ってきました。
かえしを作ります。香川の醤油蔵、丸島醤油の“こいくち”。いまのところ、これが汁物には一番合うお醤油だと思う。
煮きった酒にみりん、醤油、海塩、三温糖を加え一煮立ち。一晩寝かせるとよりなじみがいいですが、すぐに使用してもいいです。
醤油はこいくちと薄口を両方使うと深みが増します。
出汁をとったりしている間に、
稲庭うどんを煮ます。
いい香り。小麦のふんわりとした香りが立ち上ります。
うどんなどだとちょっとしつこい匂いですが、これはちがうんですね〜。
すばらしい透明感。
関東でよく売っている稲庭うどんではこうはなりません。もっと白濁としている。
茹で上がったら水で締めます。
手触りがぜんぜんちがうんです。ぜひ体験してほしい。
できた! つるりとしているのに弾力があり、手に絡む感じが妙にうまそう。
この弾力でこの透明感。写真だと分かりにくいんですが、箸も透ける。
つけだれもよく絡むし、のどごしもいいし、歯触りもいいし、うまい!
特に「のどごし」の部分。ほかのお店の稲庭うどんでは味わったことがない。
なにに似ている、と表現するのも難しい。いや、これは逸品。
味わいも噛みしめるほどおいしいのですが、すすりこむときの香りがまたいい。
マジでおすすめ。