ジャズのライブに行こう。来日公演する超オススメミュージシャン

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こんにちは、野澤です。都内もだいぶ暖かくなってきて活動しやすくなってきました。

コロナも少し落ち着き海外のミュージシャンもだいぶ来日するようになってきましたね。

最近ではスティングやブラッド・メルドー、ウィントン・マルサリスなど大物ミュージシャンも来日し、だいぶ活気が元に戻ってきました。

私もこの間オフリネミヤというイスラエル出身でニューヨークで活動しているドラマーのライブを見に行ったのですがめちゃめちゃテンション上がりました。

どれだけYouTubeでその人のことを見ていてもやっぱり生の音楽が最高だというのを直に感じましたね。

なので今回は海外からくるミュージシャンでこれは必見だというコンサートをご紹介していきたいと思います。

5/10(水)~12(金)「DOMi & JD Beck」@BlueNote

今大注目の若手ミュージシャンのドミとJDベックがついに来日します。70年代80年代のサウンドに今の時代の感性を足してより新しい音楽を追求しています。

スイング系じゃなくてビート系で同じタイプを挙げるとモノネオン、ルイス・コール、サンダーキャット、ロバート・グラスパーなどヒップホップやR&Bのルーツがある音楽をしています。

メンバーは2人ですがこの2人でしか聴けないアンサンブルのスピード感と阿吽の呼吸がライブで味わえるのは楽しみですね。兄弟のように見えますがドミはフランス生まれ、ベックはテキサス生まれで2人が出会ったのは2018年のNA MMショー(世界最大級の楽器展示会)のイベントでの演奏でした。

そこから2人の歯車がガッチリはまり2022年にはあの世界的ドラマーでありプロデューサーであるアンダーソン・パークが直々にプロデュースをしてくれてブルーノートレコードから「NOT TiGHT」をリリースします。

出会って4年でワールドデビューするくらいの超絶テクニックを2人とも持っています。ライブ前に予習しておくとより楽しめるかもしれません。

今の最先端のジャズを体感してみたいという方にオススメです。

個人的にはようやくこの2人が生で聴けるのかと思うとワクワクします。

予約ページ:https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/domi-jd-beck/

5/17(水) 「スェーデンジャズオールスターズ」@Cotton Club

このライブのために組まれたバンドですがピアノにラーシュ・ヤンソン、ギターにウルフ・ワケーニウス、ボーカルにイザベラ・ラングレンというメンバーで公演します。

ECMやActなどのヨーロッパジャズが好きな方におすすめです。

ヨーロッパジャズといえばクラシックな雰囲気だったり綺麗なサウンドや壮大なサウンドが特徴的です。アバンギャルドな挑戦的なこともやりますがトータルのサウンドとしてはとても綺麗な印象があります。

しかもラーシュ・ヤンソンといえばヨーロッパジャズの代表ピアニスト。

ギターのウルフ・ワケーニウスもオスカー・ピーターソンのバンドで活躍していましが根底にはヨーロッパジャズを感じます。

イザベラ・ラングレンも透き通るような声に優しさを感じるボイスです。なのでこの組み合わせで聴ける音楽はとても綺麗でいい音楽になる予感がします。

今までアメリカのジャズしか聴いてこなかったという方も今回これを観に行けばジャズの価値観が少し変わるかもしれません。

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/sweden-jazz-allstars/

5/19(金).20(土)「小曽根真 Super Trio」@BlueNote

ピアノは小曽根さん、ベースがクリスチャン・マクブライドにドラムがジェフ・ワッツというこのメンバーを見ただけで強烈なのがわかりますね。

ピアノの小曽根さんは説明不要なくらい日本では知名度が高くクラシックもジャズも網羅していますしエンターテイメントとしても成立しながら音楽に向かうストイックさも素晴らしいです。

クリスチャン・マクブライドはフレディ・ハバード、ハービー・ハンコック、ロイ・ヘインズなどのレジェンドからジョシュア・レッドマン、ブラッド・メルドー、ロイハー・グローブなどの同世代の凄腕ミュージシャンとのキャリアがあります。

存在感のある男前なベースが生で見れるチャンスです。

ジェフ・ワッツはあのウィントン・マルサリスバンドとブランフォード・マルサリスバンドの黄金期を支えたドラマーです。

変拍子やポリリズムが流行り出したのもこのジェフ・ワッツからです。獣のような野生のグルーヴを持つドラムが特徴的ですね。

マクブライドとジェフ・ワッツのリズムセクションというだけで恐ろしいのですがこれをどういうふうに小曽根さんがまとめるのかが楽しみです。

予想は小曽根さんのオリジナル曲になると思うのですがモダンジャズ、スイングジャズ、90年代のコンテンポラリージャズに興味がある方におすすめなライブです。

予約ページ:https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/makoto-ozone/

5/29(月).30(火)「Robert Glasper」@Billboard Tokyo

去年のカウントダウンライブから段々と来日するペースが増えてきました。

グラスパーもほぼ説明不要ですがこのピアニストもジャズの歴史を大きく変えたプレイヤーです。

ルーツとしてはハービー・ハンコックのサウンドが根底あります。最初はコンテンポラリージャズをやっていましたがそこから段々とラップやDJ、ソウルミュージックを取り入れるようになり今のブラックミュージックの中心人物となっていきます。

最近は見てないのでどういう音楽をしているかわかりませんが「Black Radio」からの流れは変わってないと思います。去年にアルバム「Black Radio3」を出したのでそこからピックアップして今回やるのではないでしょうか。

ヒップホップやR&Bが好きな方におすすめです。

予約ページ:http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14031&shop=1

5/30(火).31(水)「Joey Alexander Trio」@BlueNote

以前にもここで絶賛したジョーイ・アレキサンダーがブルーノートにやってきます。

今年20歳になるジョーイですがピアノのテクニックとアンサンブル能力は超人レベルです。

若くしてここまで完成されたピアニストは他にいないんじゃないかというくらい高いクオリティがCDでも聴けるのでこれは生で見たらとんでもない体験をできるんじゃないかと思っています。

メンバーはクリス・ファン(Bass)にジョン・デイビス(Drums)のトリオです。今ノリに乗ってる若手メンバーで2人ともジョーイの音楽性にすごくマッチしています。

きっとこの間紹介した「Origin」から今回のライブを構成してくると思うのでこのライブに行くなら必聴アルバムです。

予約ページ:https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/joey-alexander/

以上が近々行われるオススメのライブです。どれも楽しみなライブなですが個人的にはDOMi & JD Beckが期待大ですね。小曽根さんのトリオも今だけしか見れないのでこれもチェックしたいところです。

どれに行っても損はないと思いますのでこれを機にライブに行ってみてはどうでしょうか。



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野澤宏信 1987年生。福岡県出身。12歳からドラムを始める。2006年洗足学園音楽大学ジャズコースに入学後ドラムを大坂昌彦氏、池長一美氏に師事。在学中には都内、横浜を中心に演奏活動を広げる。 卒業後は拠点をニューヨークに移し、2011年に奨学金を受けニュースクールに入学。NY市内で演奏活動を行う他、Linton Smith QuartetでスイスのBern Jazz Festivalに参加するなどして活動の幅を広げる。 NYではドラムを3年間Kendrick Scott, Carl Allenに師事。アンザンブルをMike Moreno, Danny Grissett, Will Vinson, John Ellis, Doug WeissそしてJohn ColtraneやWayne Shorterを支えたベーシストReggie Workmanのもとで学び2013年にニュースクールを卒業。 ファーストアルバム『Bright Moment Of Life』のレコーディングを行い、Undercurrent Music Labelからリリースする。 2014年ニューヨークの活動を経て東京に活動を移す。現在洗足学園音楽大学の公認インストラクター兼洗足学園付属音楽教室の講師を勤める。