今大注目の日本人ジャズピアニスト大林武司のオススメアルバム

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こんにちは野澤です。

ここ最近日本人のジャズプレイヤーの名前が世間に少しずつ浸透してきました。

それはコロナの影響でブルーノートやコットンクラブなど海外ミュージシャンを呼ぶライブハウスが営業できなくなり、この3年の間は日本のミュージシャンが出演する機会がかなり増えたのが理由の1つです。

それとそういったライブハウスのYoutubeのチャンネルの影響もあり世間的にジャズの認知度も少しずつ高まっている感じがします。

そして海外で活躍するプレイヤーも前より増えてきました。世界的にも日本人のジャズミュージシャンの認知度が高まってきてるのは嬉しいですね。

なので今回は日本で活躍して注目が集まっているジャズプレーヤーの中から一人ピックアップして紹介していきたいと思います。

大林武司(Pianist)

1987年広島県出身のピアニスト。東京音大の作曲科時代にジャズに目覚めその後すぐにバークリー音楽院に入学。

その後はミューヨークに拠点を移しブルーノートやリンカーンセンターなどで黒田卓也、テリリン・キャリントンなど多くのビッグネームと共演を重ねます。

プレイスタイル

オーソドックスなプレイから現代的なプレイまで幅広くこなすマルチなプレイヤーです。

アコースティックなジャズピアノを弾く時はケニーバロンやアーマッドジャマルのようなゴージャスなハーモニーを使いこなしリズムの感じが適度にウェットで音に滑らかさがあります。

かと思えばMISIAやホゼジェイムス、黒田卓也のバックでシンセやオルガン、キーボード全般を駆使してポップスだったりヒップホップやファンク、R&Bも弾きこなしています。

どういうプレイをしても一級品のサウンドがしていて一度聴くとずっと聴いていたくなるようなピアノです。なのでどんなリスナーにもオススメなプレイヤーです。

そんな大林さんのソロの作品や参加作品などオススメなCDが結構あるのでタイプ別に分けてオススメしたいと思います。

オーソドックスなジャズを弾くアルバム

・『solo 20’s』

スタンダードナンバーを取り上げた自身のソロアルバムです。”My Shinning Hour”や”I Should Care”などツウな選曲でジャズマニアには嬉しいナンバーが揃っています。

自由に弾くスタイルでエロール・ガーナやエリントンなどきらびやかなハーモニーを使うプレイヤーが思い浮かぶ素晴らしい演奏をしています。

・New Century Jazz Quintet 『Soul Conversation』

ニューヨークを拠点にしているメンバーと組んだバンドでベニー・べナック、ティム・グリーン、ユリシス・オーエンス、中村恭士に大林武司のクインテットになります。

このバンドのアルバムとしてはこれが3枚目です。トラディショナルとまでは言わないですがアコースティックなジャズのサウンドを基盤に現代的なアプローチをとっています。

ひねったことはせずに王道なジャズのフィールとサウンドを大事にしたバンドです。

3曲目の”Not For The Hip Impaired”は大林さんとドラムのユリシスのコンピングがティムのソロに見事に絡み合っています。

その後の大林さんのソロも要チェックですね。グイグイとバンドを引っ張っていく力強いソロをとっています。

 ・森智大『Grand Slam』

https://diskunion.net/rock/ct/detail/1007045253

(CDが在庫切れの場合はApple Musicで聴けます。)

福岡出身のドラマーの森さんのアルバムでフィーチャーされています。

アルバムとしてはNew Century Jazzよりもっと王道なジャズに寄っていてアートブレイキージャズメッセンジャーズのような雰囲気もあります。

そのバンドの中核を成すように大林さんがソリストとリズムセクションを繋いでいます。

1曲目のブラクストン・クックのサックスソロではモードのような雰囲気になるとすかさずマッコイのようなコードワークで盛り上げてドラムの森さんとシンクロして音楽に大きな波を作っていきます。

4曲目のアルバムタイトル”Gland Slam”ではアップテンポに乗って大林さんのソロからスタートしていきます。大林さんのソロがとにかくタイトなリズムで気持ちいい。こういうバップのようなソロもバッチリハマります。

コンテンポラリーなスタイルで弾くアルバム

・J-Squad『J-Squad』

ニューヨークで活動する日本人で構成されたメンバーで黒田卓也、馬場智章、中村恭士、小川慶太そして大林武司のカルテットのバンドです。

黒田さんがソウルやR&Bの方面に長けていてドラムの小川さんはブラジルや南米のリズムに強いパーカッショニストです。

そしてトラディショナルもコンテンポラリーも対応できる中村さん、馬場さん、大林さんが合わさるとコンテンポラリーなジャズのサウンドながらもポップかつダンサブルなサウンドに仕上がっています。

1曲目の”Starting Five”は報道ステーションのオープニング曲にもなっているので聴き馴染みのある人が多いのではないでしょうか。

他にもアフリカンやR&Bのリズムを使った曲でも上質なジャズのサウンドが楽しめます。

その中でも大林さんはピアノ以外にオルガンやキーボードのサウンドを駆使していて音の厚みを出して曲がより豊かな仕上がりになっている曲がいくつかあるのでそこに注目して聴くのも楽しいでしょう。

・『Manhattan』

大林さんのトリオでの初のリーダーアルバムでメンバーはドラマーにネイトスミス、テリリンキャリントンの2人と中村恭士、タミヤシュマーリングのベーシストを呼んで自分のやりたい音楽を発揮させています。

1曲目はネイト・スミスの大きいグルーヴの中に細かいリズムが入って心地いいサウンドが1曲終わるまで続いていきます。大林さんもそれに溶け込むようなスタイルをとっています。

決して弾きまくるわけではなくサウンドの雰囲気作りとトリオでのグルーヴを大事にしたソロを展開していくのでちょっとBGMっぽく感じてしまいますが、いいスピーカーで聴くとその場が一気にオシャレになるくらいムードがあります。

今年発売された最新アルバム

・『The Big News』

created by Rinker
Eight Islands Records

2023年6月にリリースされたアルバムです。メンバーはネイト・スミスにベン・ウィリアムスという最強のタッグがリズム隊で参加していてこのアルバムも期待が高そうです。

まだ私もチェックできていないのですが本人のYoutubeからメイキング映像があるのでそちらも要チェックです。

 

メイキング映像を見ているだけでも期待値高まりますね。気になる方はぜひCD購入してみてください。

これからますます活躍していくだろう大林武司さんでした。最近は国内でもツアーやライヴを積極的に行っているようなのでぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。それではまた!



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野澤宏信 1987年生。福岡県出身。12歳からドラムを始める。2006年洗足学園音楽大学ジャズコースに入学後ドラムを大坂昌彦氏、池長一美氏に師事。在学中には都内、横浜を中心に演奏活動を広げる。 卒業後は拠点をニューヨークに移し、2011年に奨学金を受けニュースクールに入学。NY市内で演奏活動を行う他、Linton Smith QuartetでスイスのBern Jazz Festivalに参加するなどして活動の幅を広げる。 NYではドラムを3年間Kendrick Scott, Carl Allenに師事。アンザンブルをMike Moreno, Danny Grissett, Will Vinson, John Ellis, Doug WeissそしてJohn ColtraneやWayne Shorterを支えたベーシストReggie Workmanのもとで学び2013年にニュースクールを卒業。 ファーストアルバム『Bright Moment Of Life』のレコーディングを行い、Undercurrent Music Labelからリリースする。 2014年ニューヨークの活動を経て東京に活動を移す。現在洗足学園音楽大学の公認インストラクター兼洗足学園付属音楽教室の講師を勤める。