新宿に勤務していたころ、よく天下一品でご飯を食べていました。
もちろん、こってり。
大変正直に申し上げて“よく食べて”いたわりにとてつもなくファンという訳ではなく、食べ終わると「もう当分いいな」なんて思ったものです。
しかし、2,3日すると朝もしくは前日の夜から「次のお昼は天下一品だな!」と考えているから不思議。
スタンプカードを何枚コンプリートしたか分かりません。
で、現在、コロナ渦うんぬんの前に神奈川西部に引っ越したことで周辺に天下一品の店舗が存在しません。
こってり、に似たようなラーメンを見つけては時折来店するのですが、あの独特の数日後にまた食べたくなる不思議な感覚がない。
これは、ロスだ。
天下一品ロスだ!
と、思っていたら公式HPから通販で購入できるらしい。
食べられると思うと我慢できない。くれ! 天下一品をくれ!
天下一品通販版を購入
頼みました。
家麺。もう注文してから毎晩、あのこってりスープを飲む姿を想像していました。
早く作ろう。
作りかたの指南書。
まあ、麺をお湯で茹でてスープを溶いて入れりゃいいだろ。読まなくてもいいか。
と、思ってお湯を沸かしながらなんとく指南書を眺めて気づく。
インスタントラーメンのようにスープに直接麺を入れて茹でればいいらしい。
鍋1つで済むのか。こういう生麺チックな見た目の麺でスープで直接茹でるの初めてだ…。
これは一癖ありそう。しっかり読んでから作ろう。
スープを割るお水の量も厳密に書かれている。
通販商品で事細かに調理方法が指定されているもので外れたことがない。
期待が高まるぜ。
にんにく薬味も入ってた。さすがに壺一杯は難しいよね。
スープを温めます。
が、このスープ、ゼラチン質がでるまでじっくりことこと煮こまれているのでほぼ固形。
普通に手を使って袋から鍋に移そうとするともったいないくらい袋側にスープが残ります。
そのため、菜箸ではさんで余すところなくスープを絞り出しました。
そんでお水を加えます。
このお水の量が大切らしい。しっかり計測しました。
醤油ダレはちょこっと。こいつは器でスープと合わせるので鍋に投入はNGらしい。
スープが温まりました。
天下一品の店内の匂いする…。腹減ったよ…。
一口試しに飲んでみました。
醤油ダレはまだ入っていないので塩味はありませんが、このざらっとしたようなこってり感、まさしく天下一品。
しかし、こういう通販ラーメンはスープはよくても麺が店舗で食べられるものとかけ離れていることが多い。
まだまだ気は抜けない。
温まったスープに直接麺を入れて茹でます。
なんだろう、この罪悪感。乾麺でないものをスープで直接茹でることが、悪いことのような…。やっちゃいけないことのような感覚…。
謎の罪悪感のせいで不安が止まることを知りません。
なんて言いながら完成。
ネギの頭の方の青い部分、前日ネギのヴェルーデを作ったときに使ってしまってなかった…。
まあ、柔白ネギで大丈夫かな。
麺が茹で上がったあと、器にて醤油ダレとスープを混ぜ合わせるので、菜箸で麺をおさえて器でタレとスープを混ぜ合わせるのにちょっと時間がかかりました。
スープをごくり。
うお、これ…、天下一品じゃん…。
4カ月くらい食べていないから記憶のあいまいな部分もあるのかもしれない。
しかし、覚えているかぎり天下一品の店舗の味とほとんど変わらない!
こってり、ぽったりしたポタージュのような濃厚スープ。
うま!! ざらりとしたような舌触りに独特の味わい。再現度高けぇ。
麺は…。
うまいよ! 麺うまい! いままで何度となく有名ラーメン店の通販の麺には騙されてきました。
ひとすすりするたびに「うまいけど、これじゃないよな…」なんて思いながらすすっていたのに…。
これは、かなりいける! そのまま店舗と同じではないですが、9割近く同じ。
これは大正解だぜ…。
ここいらでにんにく薬味いっとくか。店舗で頼むと壺で出てくる辛子にんにくのことだよね。
お店ではもっとたくさん溶かしこむんですが。
ずずっと。
ん? これ、唯一なんかちがうな。
こんな感じだっけ? パンチがないというか辛みが鋭るどすぎるというか。
おいしいけれど…。お店の味とはちがうな。
麺にポタポタスープと辛子ニンニクをからめてズルズルすする。
うめえ…。うめえよ。
で、完食。
さすがにスープ全部飲むのはキツイ年齢になりました…。
そして、きました! 食べ終わった後の「もう当分食べなくていいや」という気持ち。
それから数日、現在。
今、食いたい。天下一品食いたい!
これだよ、これ! これが俺の知っている天下一品だ!
ちなみに、通販には天下一品のラーメンどんぶりなどが付いてくるセットもありました。
きっとユーチューバーとかが買うんだろうな、と思って即スクロールしました。