こんにちは、編集部のマイク松田です。
11月12日、ブルーノート東京で行われたジョエル・ロスのライブ、行ってきました。
ジョエル・ロスと言えば、シカゴ生まれのヴィブラフォンプレーヤーで、ブルーノートからニューアルバムの「KINGMAKER」を出したばかり。
実は、前に「IN COMMON」という、ウォルター・スミス3世なんかが参加するバンドの音源を手に入れて。
これに参加していたときに、なんだか不思議な演奏をする人だなあ、という印象でした。
で、たまたま人とヴィブラフォンの話になり、ブルックリンで彼のライブを見た人から「すごい芸術的なライブだった」という一言を得て予約。
結果的に、すごい芸術的でした。
こんな感じの映像を見てから出発。
ジャズミュージシャンの服装で、だいたい演奏スタイルが分かれる、というのはジャズあるあるだと思うんですが…。
どうでしょう…。
わりと私服系の、Tシャツなんかでくるバンドはテーマ→各プレーヤーのソロ→テーマ、という編成が多く、かっちりした服装の場合、曲のつなぎや構成が凝っている、というのが度々見受けられるんですが…。
ジョエル・ロスは完全に前者で来たので、そういう感じかな、と思ってライブスタート。
その後、全然違った。
めちゃめちゃ練られたライブセット!
曲と曲、ソロの回し方、バースの挿入まで、非常にスムーズで。かならずなにか1つ客がおおー、と思うようなことを入れ込んでいました。
ある曲では、
ジョエル・ロスのフリーテンポのイントロ(最後にちょろっとテンポだし)→テーマ→ソロ→ピアノカデンツァ→次の曲
というように、拍手する場所にとまどうくらいよどみなく。
また、テーマごとにフューチャーする楽器を変えて、ジョエル・ロスがバンドのボスながら、1人だけ目立つ、という訳ではなく、バンドメンバーそれぞれの個性をコントロールする、舞台監督兼プレーヤーという感じ。
そんなこんなで、唖然…。圧倒されて口ひらきっぱになってしまいました。
あと、自分のセンスのなさが大きいんですが、拍が数えられない曲もあって。あれ、これ、3拍子? いや、2拍3連か、いやいや、ゆっくりめの8ビート? いや、これ、何拍? なんて、頭をかしげながら聞くことも多
かったです。
KINGMAKERも、ちょっと雰囲気出ているんですが(なにせブルーノートから出ているので)、やっぱり、ジャズってライブなんだなあ〜、と、久しぶりに思ってしまいました。
ちなみに、アルトサックスのイマニュエル・ウィルキンス。ケニーギャレットみたいなプレーヤーが好きな人、必見。
音源の方、セーブしてんのかってくらい音数少ない。ほんとはもっと吹きまくる…。