僕は大学生のとき、川崎市の登戸に住んでいた。
街の印象としては多摩川にほど近く、水の流れよろしくゆったりとした時間の流れる場所だった。
飲みに行っても安くておいしいお店が多く、店主はいずれも優しい人ばかり。
当時のバイト先ではお年寄りのお客さんもたくさんいて、温和な人がほとんどだったと記憶している。
時は流れ現在。
川崎時代の話を人にすると、こう言われるようになった。
「え、川崎なんですか…。人殺すかラッパーになるかしないと有名になれないんですよね…」と。
どうやら川崎出身のラッパーがたびたびそう口にしているそうで、川崎市民は荒れ果て、世紀末覇者がばっこする街という印象らしい。
いや、確かに、確かに一部地域では犯罪発生率も高いかもしれない。
夜中にアレな感じの方に追いかけられたこともある、が、そこまでじゃない! 多分…。
ということで、川崎のおいしい一面をご紹介しよう。
おいしい焼き肉屋さんとか、結構ある。
1店目:おさやん
おさやんは川崎駅近郊に数店ある。昼でも結構飲んでいる人がいるので、真っ昼間でも罪悪感なくアルコールを摂取できる。
川崎駅近辺には、昼でも飲んでいる人多い。いい街だぜ。げへへ。
壁にもたくさん貼り付けられている。
まずはチューハイ。最近焼酎で割ったもの全般をチューハイと呼んでいますが、本来は焼酎ハイボール。
つまり焼酎のソーダ割のこと。僕は後者のほうが好きかな。肴に合うんだよな、これがまた。
レバー。390円。ゴマ油に塩でいただく。パッと見、レバ刺し。
ホルモン関係は300〜400円台でかなりリーズナブル。
そして一緒に行った友人がお腹が空いたからとオニオンスライスを頼む。
が、なぜお腹が減ってオニオンスライス? と思ったら、オニオンライスと勘違いしたそう。
なんすか、オニオンライスって…?
改めて麦飯を注文。この麦飯、おかわり自由です。確か曜日で無料だったはず。
飲んでいるときにご飯食べる人増えたよねー。
飲んだりを繰り返します。
ものすごくおいしい! というよりは間違いのない焼き肉屋さん。
昼から安く焼き肉で飲みたい、ってときに来ちゃう。おそらくまた来る。
揚げカニパンとかおいしい。油で揚げたあたたかいカニパンを冷たいアイスにひたして食べる。
さて、1店目はこのくらい。なぜなら今日は、焼き肉屋をはしごするからだ。
2店目:つるや
まずこの店は並ぶ。特に休日はすごい。この日は1時間ほど並んで入店。
壁には有名人のサインがいっぱい。孤独のグルメの舞台になったことでも有名だ。
お通しキャベツ。これがめちゃくちゃおいしい。軽い酸味にちょうどいい塩気、キャベツになじんでうまい!
こういうキャベツサラダのドレッシングってすっぱい感じのが多いけど、これはすっぱいという感じがない。
キャベツの味と塩分をちょうどよく感じられる案配になっている。
ジンギスカン。お肉の上に香辛料がかかっているけど、辛くない。うまいんですわ。これw。めちゃくちゃおいしい。
親父が北海道出身で、道内の有名なジンギスカンのお店にも結構通っている。
しかしながら、TP10にこのジンギスカンが入る。
赤い香辛料は本当に唐辛子だけなのだろうか、むしろうまみがある。
しかし1時間焼き肉の香りをかぎながら並んでいた我々の気持ちを考えてみてほしい。
我慢できるかっつーの!!
うまーー!! こりこりの食感、脂のうまみ、あっさりとした塩味。
お通しで出てきたキャベツは追加注文できる。量は変えられるもの、半端ない量くる。これが中だったかな。
しかしうまい。焼き肉の相棒としては最高だ。
おいしいお肉は2店連続で行っても全然お腹に入る。
やりたかったんですが、30を越えた身に焼き肉屋さんのはしごはすごかった。実をいえば間にもう2店挟んでいたし…。
それにしたっておいしい。お肉は1人前ずつ注文していたんですが、3人で食べてもちょうどくらい。
おいしいお店って、ほんと欲がないよね。
川崎に怖いイメージを持たれている方。
川崎駅近辺は、大丈夫。ちょっと離れると、確かにすごいところもあるけれど。離れなければ大丈夫だから。
みんなで、川崎でラップやろうぜ!