実際、ジャズの演奏を始めるにはどのくらいの費用がかかる?

ジャズの演奏にかかるお金を考えてみる

ジャズという音楽は演奏してナンボです。

もちろんレコードを良いオーディオで、しかも爆音で聴くのも本当に楽しいのですが、やはり自分で(その技量は置いておくとしても)演奏してみなければうかがい知ることのできない世界というものは実際にあります。

私見ですが、日本人ってわりとジャズ好きな人が多いような気がします。

ただそれを実際に演奏するとなると、なんだか敷居が高そうなイメージがあって尻込みしてしまう方が多いのでしょう。

実際にジャズに興味のありそうな人に「ジャズって面白いですよ」という話をすると、「いやー、アドリブって難しそうだし…」という返事が返ってくることが多いんですね。

まあ、確かにまともにアドリブをするのは多少の知識が必要で、ましてや有名なプレイヤーがやっているような高度な演奏を自分で、というのはかなりの高さのハードルであることは認めます。

もちろん、ド初心者でもできるアドリブとそのコツというのはあるにはありますが、それについてはどこかでまた別の機会に書くとして、今回はそこから少し視点をずらして「ジャズを始めるには具体的に何が必要でいくらくらいのお金が必要なのか」ということについて書いてみようと思います。

まずは楽器そのものが必要

当たり前ですがジャズの演奏をするには楽器が必要です。

そして楽器にはそれぞれ維持費も必要です。

一番安く済むのは当然ながらボーカルです。維持費も0円(マイクなどを自分で用意せず、音声にエフェクトをかけない場合)。

ボーカルというとテーマだけ歌ってハイ終わりという方が多いのですが、アドリブだって当然可能です。

ボーカルの場合は特にスキャットと呼ばれ、独特の発音をして歌います。

この発音は日本人には馴染みがなく一見難しそうですが、ボーカルがかっこいいスキャットをかますと最高に盛り上がること間違いなしです。

余談ですがそもそもボーカルは全ての楽器の根源となる楽器です。

トランペットは言わずもがな、ピアノであろうがドラムであろうが本当に芸術として生きた演奏をするためには歌うことができなくてはなりません。

それでも人前で歌うのははちょっとという方、ピアニカなんてどうでしょうか?

今はやっていなくとも昔ピアノを習っていた、もしくは学校の授業でピアニカを習ったという方は多いはずです。

ピアニカなら持ち運びも楽ですし、値段は本格的なモデルでも1万円ちょい。

もし押し入れに眠っているものがあれば0円です。

ピアニカは和音も出せる上にピアノのようにバッキング(伴奏)をしてもしなくてもいい。

しかも管楽器のように目立てる楽器ですから、トランペット吹きの僕から言わせれば非常にずるい楽器です(笑)。

人口はトランペットやサックスほど多いとは言えませんが、ここ数年でピアニカのプレイヤーは増えてきています。

ですからジャムセッションへ行っても変な顔をされるということはまずないはずです。

とまあ、安上がりな例ばかり紹介していますが、ピアノやベースなどは自分で本格的な楽器を手にしようとするとそれなりの費用がかかり、また維持費もかかることになります。

ちなみにトランペットはピアニカには負けますが、本体も維持費も比較的安上がりな部類です。おすすめですよ(笑)。

トランペットを始めたい方は、是非、私のトランペット教室に(笑)!

上達のための費用

楽器を手に入れたら、まずは練習をする必要があります。

教則本を読んで自力でというのなら、1冊2,000〜3,000円くらいでしょうか。

はじめに手に取った1冊目が奇跡的に理解でき、ぐんぐん上手くなるということはまずあり得ませんから少なくとも2、3冊は渡り歩くことになるでしょう(笑)。

もし音楽教室に通うというのであれば、1回数千円を月2回くらいだとして月に10,000〜15,000円ほどが平均的な金額だと思います。

金額だけを見れば、音楽教室に通った方が圧倒的にコストがかかります。

その理由はいくらでも挙げることができますが、教室を経営している僕が書いても説得力がありませんよね(汗)。

一言だけ言うならば、独学で勉強してみれば必ずわかります(笑)。

その他にジャズの音源をたくさん聴く必要もあります。

僕が学生だった頃は少ないバイト代からかなりの割合をディスクユニオンに貢いでいましたが、現在ではApple Musicなどの月額音楽配信サービスが充実していますからそれを有効利用しましょう。

ジャムセッションっていくらかかるの?

自分でジャズを演奏する目的でもあり、醍醐味であるジャムセッション。

参加費は安いところで1,000円ほど、高くとも3,000円程度です。

最初にドリンク1杯の注文をする必要がある場合がほとんどなので、初めの1ドリンクで粘るもよし、追加でお酒や料理などを注文しても大体5,000円いかないくらいです。

大体の人はこれを月に数回、少なくても1回とかですから大人の趣味としてはリーズナブルな部類に入るでしょう。

最近は昼間のジャムセッションも増えてきました。

そのため、夜外出しづらい方でも参加しやすくなってきています。 

とまあこうして考えてみるとジャズという趣味は一番はじめにかかる楽器代以外は案外お金のかからない趣味と言えます。

これだけの費用で憧れていたジャズミュージシャンと同じ目線でジャズに触れることができ、その理解をさらに深めていくことができるのです。 しかもその深さは一生かけても掘り下げきりません。

  ジャズは演奏してナンボです! さあ、まずはどんな楽器を演奏するか選ぶところから!



ABOUTこの記事をかいた人

金村 盡志(かねむら つくし)

1986年生まれ。中学生から吹奏楽を通してトランペットの演奏を始め、高校生からジャズに目覚める。その後、原朋直氏(tp)に約4年間師事し、2010年からニューヨークのThe New Schoolに設立されたThe New School for Jazz and Contemporary Music部門に留学。Jimmy Owens(tp)氏などの指導を受け帰国し、関東近郊を中心に音楽活動を開始。金村盡志トランペット教室でのレッスンを行いながら、精力的に活動を続けている。