タルタルソース、卵を使った濃厚ソース。
ほとんどの主成分がタンパク質で構成されているにも関わらず、タンパク質に抜群に合う。
魚貝でも肉でもいい。
そんなタルタルソースをハンバーガーにはさんで食べたい。
しかし、ハンバーガーチェーンのタルタルソースはあまり量がない。
僕は、たっっっっぷりのタルタルソースをはさんだものが食べたいんだ。
噛んだらバーガーの間からタルタルソースがはみ出してしまって、最後にそれを残ったバーガーですくいあげて食べたい。
カロリーとコレステロール、そして通風の神に膝枕されながらマッサージをしてもらう。
そのためには、まずはタルタルソースを自作せねばなるまい。
ウチのタルタルソースの作り方
さて、お分かりいただけたでしょうが、実は僕はタルタルソースが好き。
ホタテ、エビ、白身魚のフライ、メンチカツやトンカツ、こいつらにタルタルソースをかけるとうまい。
ちなみに、タルタルソースの上から醤油もかける。
そうすると、うめえへへへ〜、な感じになる。
そんなこんなでタルタルソースはよく作る。
なんども作っているうちに理想的なレシピを見出したので、ついでにお教えしましょう。
このタルタルソースは我ながらこれまでに食べてきたなかで一番おいしい。
まずは卵を用意。
固ゆで卵にして、そのままお湯が冷めるまで置いておき、殻をむく。
その後、表面をサッと水道水にくぐらせます。
殻の小さなものが残っているとくちあたりがわびしいので水道水で表面を洗い流す感じです。
その後、水分をキッチンペーパーなどで除去します。
水っぽくなるのでね。
今回はたっぷりタルタルソースなので3つ使用します。おおむねLサイズの卵です。
1人分の適量はLサイズ3分の2くらいでしょう。
包丁で粗みじんにします。
そこにきざみタマネギを加えます。かなり薄くスライスしましょう。
タマネギは1人前につきティースプーン2杯分程度。
新タマネギなら刻んですぐ、普通のタマネギならきざんでから3時間程度経過したものを使用しましょう。
きざんで常温に放置しておくと、辛み成分が揮発します。
ちなみに、きざむときは繊維の向きに沿わず、繊維に対して横から刻むと細胞がよくつぶれて辛み成分がたくさん揮発するので辛みが少なくなります。
そしてこちら。
キュウリのピクルスですね。僕はレンキのピクルスが好きなのでこいつを使用しますが、ニンニクも一緒に漬かっているピクルスであればメーカーはあまり問いません。
ニンニクが入っていないものは香草類が独特のものがあるので、ここだけ注意。
さきほどの卵とタマネギをボウルに移して、マヨネーズ、ピクルスをきざんだものを入れます。
マヨネーズは自家製でなければLサイズの卵1個につき大さじ2、ピクルスはサイズによるので量が難しいですが、小さめなら卵1個につきピクルス1本くらい。
ピクルスはあくまで隠し味程度ですが、食感は加えたいので、少し大きめに残しておきます。
そしてピクルスの漬け汁をLサイズの卵1個につきティースプーン2杯入れます。
前はディジョンマスタードを入れていたのですが、このピクルスの漬け汁に変えたほうが余計な風味が混ざらずおいしい。
ソースは、ある程度の複雑さと、ある程度のシンプルさが同居していることが重要。
これ入れるかどうかでかなり味わいが変わります。
もしもピクルスの漬け汁がなければタルタルソースは作らないほうがいいくらい。
きざんだピクルスだけではダメなんです。
で、牛乳。
これはタルタルソースを伸ばして柔らかくする工程なので、量はお好みで。
一度全体を混ぜてみて、固すぎるようなら牛乳をつかって柔らかく伸ばします。
薄すぎるとシャバシャバになって味の馴染みが悪くなってしまうので、すこしずつ加えて様子を見ましょう。
そこに岩塩、
白コショウパウダーを加えます。
白コショウについてはなるべくすりたてはNGで。
コショウの辛みは欲しいのですが、風味が目立ちすぎてしまうので。ギャバンの白コショウパウダーとかで、開けたてでないものがいいです。
塩は海塩だとまろやかすぎて塩をたくさん入れることになってしまいます。岩塩のキリッとした、尖ったナトリウムの感じがいいので、岩塩を使用しましょう。
岩塩の中でも、ピンクソルトなどはちょっと独特の風味があるので、僕はアルペンザルツの岩塩が一番合うと思います。
そこにレモンを搾ります。
レモンはほんの少し。
チェーンの居酒屋のレモンサワーについてくる小さなカットレモン、あれの半分くらいでいいです。
そして白い部分もギュウギュウ絞ります。
手の力がない人はフォークをさして白い部分をぐりぐりと動かして絞りましょう。
この白い部分の苦みが旨味になります。
そして混ぜ合わせます。
力強く、黄身をつぶすように。空気を軽く含ませるイメージです。
黄身がマヨネーズに溶けるようになったら完成。
味見して、塩味を確認。
揚げ物などに使用する場合は揚げ物自体の塩分も考慮して調整します。
逆に塩味が弱すぎると揚げ物の味わいに負けて物足りない。
実際の揚げ物と一緒に試食したほうが分かりやすいかも。
そして、なるべく早く使いきること。
普通、ソースやかえし、橙酢や汁物などは作ってからなじませる時間が必要ですが、タルタルソースは作り置きするとどんどん味わいが落ちる(と、思う)。
水分が抜けるためかソースも固くなり、食感は確実に悪くなる。
なるべくすぐ食べましょう。調理の最後に作るのがいいかも。
ハンバーガーにたっぷりのタルタルソースをはさむ
バーガー用意(あとオニオンリング)。
買ってきたチキンバーガーです。チキンのフライとタルタルソースはメル・ギブソンとダニー・グローバーくらいの相性。
しかし薄くて小さい。こんな貧弱なものをハンバーガーとは呼べないな。
つーことでタルタルソースをオン。
オニオンフライにもオン。
バーガーにもたっぷり。
このためにいつもよりも固めにタルタルソースを仕上げてたのよ。
このくらいの厚みがバーガーだろ! 本物のチキンバーガーの完成だぜ!
持ち上げるとタルタルソースが落ちそうになる。早く食べよう。
よだれが…。
大きく開けた口からガブリ。
うっめーーーー!! フワフワで濃厚で香りがよいタルタルソースに、ザクザクチキン、パン、うめえ! マジでうまいぞ!
そして落ちるタルタルソース。ふふふ、これこれ。この食べにくさがキモよ。
次ははみ出したところから…、ガブリ。
なんでこんなにはみ出したところ食べると美味しいんだろう。
タルタルソースは最高だ…。
手も汚れる。しかし、これこそがバーガーの醍醐味。
僕の出身地である神奈川県は横浜、横須賀、厚木というように、県内に在日米軍関連の施設が多いからか、ハンバーガーの専門店がわりとある。
そのために学生時代からハンバーガーといえば具材もソースもたっぷりのものをよく食べていたので、チェーン店の厚みのないやつだと満足感が少ないんですよね。
とくに湘南地域には有名なものからニッチなお店まであって、よく海沿いで食べたんですよね−。
最近、お店の数が少なくなって残念です。
ハンバーガーにはスプライトかコーヒー派です。
ちなみにコーヒーはフレンチプレス派です。
オニオンリングも、いく…。
うんうん、うまい。タルタルソースはあくまで脇役。
これだけのせているのにタルタルソース味のみになっていないところがすばらしい。
手前味噌。
タルタルソースなしで食べると、やっぱり物足りない。
そうこうしている間にソースがどんどん落ちていきます。
いいのいいの、この落ちるのもいい。
よし、いい感じの量になってきた。
ソースも結構落ちましたね。
この最後の一口で、
ソースを寄せ集めて…
バクリと完食。
この最後の一口がうまいのよ。
こうやって食べるのが一番。
人にはお見せできませんが、ソースまみれになりながら食べるとな〜んかうまい。
タルタルソース、オススメです。
タルタルソースのみをかけるよりも、醤油やウスターソースなどと一緒に食べたほうがおいしいですよ。
今も、月に1度はウチの食卓に並ぶタルタルソースのレシピのご紹介でした。