つい先日、新しくSIGMAのレンズを購入しました。
以前CANONの5Dsに35mm ARTをつけたりしていて、24-70mm F2.8 なんてのもよかった。いやー、解像度もいいし、やわらかなボケ味が結構好き。
今はSONYのαシリーズをメインに使用しているので、Eマウントの単焦点も購入しよう。
それでは、某密林ネット通販でポチッ!
届きました! 通販でレンズ買ったの初めて。
お店行く手間もないし、楽だなー。
今回は35mmではなく、50mmにしました。最近デスクに座った状態のバストアップの撮影が多いので。
この感触、SONY純正にはないよな−。鉄っぽいというか、ひんやりしている。
さあ、カメラ本体に取り付けて試しに撮ってみるか。
(ここから焦りすぎて写真なし。テキストのみでお楽しみください。)
カチャカチャ。
のじ ん?
カチャ、カチャ、カチャカチャ。
のじ あらら、わりと固いのね。まったく。
カチャカチャカチャ。
のじ んんん?
カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。
のじ いやいやいや、ご冗談を…。
カチャカチャ、ガキッ!
のじ いやいやいやいやいや、まさかまさか。
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ。
のじ …。
カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。
のじ あーーーーん?
カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。カチャカチャカチャ。
のじ つーかこれ、マウントちがくね?
ああああああああああああああああ!!!!!!!
やっちまったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
そう、Eマウントを購入するところ、ネット通販ページでSONYという部分だけしか見ていなかったようで、EマウントではなくAマウントを購入…。
同じSONY製カメラでも装着できない…。
このときのショックは筆舌に尽くしがたく。ネット通販でレンズ買うの初めてだったこともあり、過去の自分のアホさに絶望しながらひたすらAマウントを眺めて30分。
もはや冷静さはなく全てをあきらめてAマウントのカメラ本体買うか、と考え始めたときに、天啓が。
のじ あ! SIGMAのマウント交換サービスってやつあったぞ!
そう、SIGMAはレンズのマウントを交換できたはずだ、と思い出してホームページをさまようこと10秒ほど。
のじ あった…、おい、あったぞ、あった、あった、ねえ、あったよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
気分的には金鉱山を掘り当てたよう。
僕のような貧乏編集者にとって10万近いレンズなんて食費を切り詰めて購入するレベル。
いやー、よかった。ページには会津工場への直接配送でもいいとあるけれど、川崎本社であれば直接持ち込みもできるらしい。
川崎なら仕事で通りかかるし、いつもお世話になっているSIGMAさんの本社も見てみたい。持って行ってみよう。
気分は晴れやかでした。
SIGMA川崎本社へ
数日の後、やってきました川崎へ。
黒川駅。川崎の大学に通っていて、市内に住んでいたこともあるので知っているんですが、この辺りは住宅地で川崎の中でもかなり静かなところ。
さあ、歩いて行きましょう。
10数分で到着。
ここが…、SIGMA本社。
わりとカメラメーカーの事務所って、でかいビルで入りにくい、という感じだったんですが、そういうのはあまり感じない。
さて、では持ち込みへ。
よそ様の社内をバシャバシャ撮影するなんてもってのほかなので内観とかありません。
エントランス奥のカウンターの人にマウント交換の持ち込みであることを告げる。
予想では、シートみたいのを渡されて記入、住所なんかを確認してその場でサクサク終わるだろう、と思っていたんですが、SIGMAは違う。この辺から好感度が上昇していく。
まず、エントランスにある簡易打ち合わせ用の机に案内される。
この時点で既にちょっとびっくり。そして、お茶が出てくる。
しばらくして担当者の方が。めちゃくちゃ丁寧なんです。
レンズの扱いもそうなんですが、対応が。
すげえ。なぜかというと、カメラ保有者ならご存知の通り、カメラってレンズや周辺機器含めて高級品です。
そのため、例えばプロユースの機材であれば100万円を超えるのはザラだし、ハイアマチュアでも10万円〜60万円くらいは当たり前。
一方、マウント交換サービスは2万円少し。正直言って、カメラ・レンズメーカーから見れば大した金額ではない。
まして、別にサポートを受けている訳でもない、予約もせず訪れた少額のユーザーに、こんなに丁寧に対応を…、と感動してしまった訳です。
言葉にすると伝わりづらいと思うんですが、ほんと、SIGMAのレンズユーザーに対する愛みたいなものを感じました。
そう感じるほど、別メーカーの対応が割と雑だったということもあるんですが、カメラメーカーやカメラ屋さんなんかは、わりと淡泊な対応をされることが多いですよね。
少額ユーザーでも対応を変えない、ほんと、頭が下がる思いです。
ちなみに、マウント交換サービスにカメラを出している間、SIGMAの純正カメラであるdp Quattroなどを無料レンタルしてくれるサービスもあるらしい。
プロモーションもかねた一環なんだろうけれど、結構うれしい。
が、この日はこの後取材が立て込んでいて荷物もいっぱいだったので、泣く泣く断ることに。
そんなこんなで丁寧な対応に、ホロッとしながら川崎を後にする。いや、マジでなんか泣けたよ。
マウント交換後のレンズが届く
2週間ほどかかると言われたものの、1週間で発送メールが。
そして…
きた! この瞬間の気持ちは、やったーーーーーーーー!!!!!!! とかではなく、ホッとした感じ。
ため息が漏れ出ました。
はーー、よかった…。
装…
着…。聞きたかったよ、このカチッて音。
SIGMAのマウント交換は、単純にマウント部分を変えるだけではなく、マウントに合わせた調整なんかもやってくれるとか。
それにしても、この対応の良さ、正直言ってほかに同じくらいのサービスあるかな。
経験した人にしか分からないだろうけれど、確かにお金を払っているのは僕らお客さんで、お金払ったから当たり前という考え方もあるんですが、そうじゃなくて、もうちょい何か、強いていうなら、お金を払っているからお客さんなのではなくて、このレンズを使用しているからお客さんだと言われているような、ちょっと言葉にしにくいものをたくさん感じました。
なぜ感動したのかは、分かりません。別に感動することもないのかもしれないんですが、どういう訳か、この会社の製品をまた買いたい、と思ったんです。
なんでだろうか。とりあえず、今後レンズを購入する際はSIGMAにすることに決める。
アフターフォローって、カメラにとって大切ですしね。
たまたま箱根の山の中で観光資源の視察があり、試し撮りをする機会があったので、次ページからはマウント交換後の試し撮り集。
やっぱりSIGMAのレンズの写りは大好きだ。
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