有料級?!超初心者ジャズドラマーのための譜面について知っておかなければいけないこと

ジャズドラム 譜面 初心者

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こんにちは、野澤です。

最近は海外ミュージシャンも来日するようになりマーク・ジュリアナやネイト・スミス、ブライアン・ブレイドなど注目したいミュージシャンが来るようになり、また音楽シーンに活気が戻ってきた気がします。

今回は久々に譜面についてのお話です。

ロックやポップスを中心に演奏してきたドラマーの方に聞きます。今までドラム譜を見ながら演奏してきましたか?

がっつり見ながら演奏してきたという方、ドラム譜なら任せてという方。

ジャズの曲を学ぶ上ではドラム譜を読むことはほぼ皆無なので、今まで覚えてきた読み方のスキルはジャズでは必要ないかもしれません。

もう、そう言われるとグンと敷居が高くなったように感じますよね。。

よくわかります。そんな方のために今回は、特別に有料級の情報を少し共有して、お役に立てたらと思いますので最後まで見ていってください。

ジャズのスタンダードを学ぶためには

スタンダードブックをそろえる

まずジャズの曲を覚えるためには、一般的にセッションで演奏される曲(スタンダードナンバー)がたくさん載ってる曲集、いわゆるスタ本を買いましょう。以下がその本です。

•ジャズスタンダードバイブルー日本のトップベーシスト納浩一さんが監修したスタンダードブックで黒本とも呼ばれます。多くの日本のジャズプレイヤーが持っているのがこの本です。vol.1とvol.2がありますがまずは1の方でいいでしょう。たくさん学びたいと気合いある方は両方そろえていいと思います。

https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3109417213/

・Real Bookーこっちの方が世界的には圧倒的シェアNo.1のスタ本です。ただこのシリーズ「real book vol.1-3」まであり、最近の曲が入っている「New Real Book」まで含めると6冊くらいあります。本腰入れてやりたい人は1冊ずつ揃えていってもいいかもしれません。

という感じで世に出回っているスタ本は主にこの2種類です。オススメはジャズスタンダードバイブルでしょう。値段や使い勝手もいい感じです。

スタンダードブック・リアルブックの使い方

スタ本を用意できたらさっそく使っていきましょう。目次には色んな曲が載っているので取り組んだらよさそうなオススメのスタンダードを挙げておきます。

  • All Of Me
  • Autumn Leaves
  • Days Of Wine And Roses
  • It Could Happen To You
  • Now’s The Time
  • Stella By Starlight
  • Take The A Train
  • You’d Be So Nice To Come Home To

そしたら取り組みたい曲のページを開いてみましょう。そうするとメロディとコードが載っているのでこれを見ながらスタンダードを覚えていきます。

さて、ドラマーの方はここでお気づきになりましたね。そう、このスタ本にはドラム譜は載っていないのです。

メロディとコードからドラマーに必要な情報読み取る

スタ本にはメロディとコードしか載っていないのですが、逆に言うと慣れればメロディとコードとフィールと構成が分かればすぐにジャズを演奏することができるようになります。

まずはフィール。

スイング、ラテン、ワルツ、ボサノバなどいろんなフィールがあるのでまずはこれを把握することが大事です(ボサノバなどについてまったく知らないという方はこちらの記事を参考にしてください)(それから、こちらも参考になります)(スイングについてはこちらを参考に)。

フィールが分かればおのずとドラムのパターンが見えてきますよね。スイングでも2ビートなのか4ビートなのか選択肢があるのでどちらでもいけるように心積もりしておきましょう。

正しいリズムパターンが演奏できれば、ほぼこれだけで人と合わせることができます。

そしたら今度はコードを見ます。ピアノを弾いたことがないという方でも安心してください。アルファベットが読めれば大丈夫です。

まずは1つどれでもいいので実際に譜面を見てみましょう。

譜面中でアルファベットが変化しているのがわかると思います。この変化がコードチェンジです。

初心者ドラマーにとってはコードの内容がどのような和音になっているか、よりも、どのタイミングでコードチェンジしているのかを読み取ることが大事です。

小節単位でコードが変化しているのか、1小節の中に2拍あるのか、あるいは1拍で変化しているのか、1拍で変化している場合はコードチェンジが多くなり耳心地的に忙しく聞こえる部分になります。

それと共通のアルファベットを探してみてください。その共通のアルファベットを追っていくとコードチェンジの法則が見えてきますよね。

そしてアルファベットの隣にはコードネームがついています。大きく分けてメジャー(maj7,△7)、マイナー(m7,-7)、セブンスコード(7)の3種類です。

ざっくりいうとメジャーは明るいサウンド、マイナーは暗いサウンド、セブンスは安定しない宙ぶらりんなサウンド、もしくは次のコードに移りたくなるサウンドになります。

実際にコードを演奏しなくても譜面上、ひいては曲中での明るい、暗い、宙ぶらりん、の変化、移り変わりをバンドのみんなと共通の認識として感じることが大切です。

あとはメロディです。メロディもピアノで弾ければ助けになりますが弾けなくてもメロディのリズムと休符の場所が把握できればバッチリです(メロディはミュージシャンによって改変しながら演奏しているトラックもあるので譜面通りでない場合もありますが基本として譜面のメロディを覚えておきましょう)。

休符の場所はコンピングをするタイミングになるかもしれないのでドラマーとしてはチェックポイントです。

もちろんメロディのリズムを追うことによって一緒に合わせるところやキメになる部分がわかりやすくなるので、メロディのリズムをスネアで叩いて練習してみるのもありだと思います。

ただメロディを把握するという意味合いでの練習なので実際の演奏ではフィールのパターン(グルーヴをつくること)に専念してたまにメロディと合わせるというのが理想です。

あとメロディが高音か低音かで曲のテンションが決まることがあります。高い音はテンションが高まりやすく低い音は落ち着く音になりやすいです。

メロディを演奏できるかよりも、どこのタイミングで高くなる、低くなる、といったおおまかな流れを頭に入れながらダイナミクス(強弱)をつけてあげるとより洗練され音楽的になっていきます。

なので一番高い音を赤丸、一番低い音を青丸でつけておくとパッと見てわかりやすいので丸をつけておくのがオススメですよ。

突っ込んだ話題にはなりましたが、ここまで、できるとただリズムキープのようにドラムを演奏するのではなく楽曲への理解がより深まりますね。

そしてコードとメロディを読んでいくと同じメロディとコードチェンジが出てくることに気づくと思います。それが大体8小節単位で同じになっています。

変化しているところは流れが変わるのでジャズのサビの部分であるブリッジ、もしくは大事な部分になってきます。

大きな流れが見えてくるとその曲の構成がAABAタイプなのか ABACタイプなのかが分かります。

なぜドラム譜が存在しないのか

随分と感覚的な部分が多く、そもそもなんでドラム譜が必要ないのかと思われるかも知れません。確かにドラム譜があればそれ通りに演奏すればいいだけですからね。

理由は、ジャズが即興の音楽だからです。

管楽器もピアノもベースもギターなども、この譜面に慣れれば、たった1,2ページだけの譜面で10分でも20分でも演奏することができるようになっていきます。

そうすると、とても手軽に曲を演奏できますね。なにせ曲名だけその場で伝えれば「じゃあ、始めようか」と言って演奏をスタートできます。

それに最低限の情報だと縛りが少ないですよね。

演奏的な縛りが少ないからこそみんなそれぞれの想像力を使って、自由になりながら独自の演奏を求めることができるのです。これがジャズの魅力だと思います。

ドラム譜を使う時もある

もちろん今まで培った譜読みのスキルを使ってドラム譜を読むこともあります。

  • ジャズドラムの教則本
  • ビッグバンドの譜面

今まででこの2つはドラム譜を使いました。教本ではドラムのことしか扱わないので今まで通りの譜読みのスキルを使います。

教本を使ってフィールやリズムパターンのバリエーションを増やしておくといろんな曲に取り掛かりやすいですよね。コンピングやフィルインなども教本を使って覚えていけます。

ビッグバンドはパートの役割が決まっているためリズムとキメが書いてあります。

ただここも個人のやりたいフレーズを尊重されていてキメのリズムとFillとしか書いていないのでどういうふうなフレーズにするのかは考えないといけません。

色々考えてしまい悩みたくはなりますがやる前からあまり深く考えては前に進めません。なのでまずはスタ本を手に入れてみましょう。

取り組んでやってみて気づくことがあると思うので、そこからどうしたらいいのかは先人の音楽を参考にして考えると音楽の本質に近づくと思います。



ABOUTこの記事をかいた人

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野澤宏信 1987年生。福岡県出身。12歳からドラムを始める。2006年洗足学園音楽大学ジャズコースに入学後ドラムを大坂昌彦氏、池長一美氏に師事。在学中には都内、横浜を中心に演奏活動を広げる。 卒業後は拠点をニューヨークに移し、2011年に奨学金を受けニュースクールに入学。NY市内で演奏活動を行う他、Linton Smith QuartetでスイスのBern Jazz Festivalに参加するなどして活動の幅を広げる。 NYではドラムを3年間Kendrick Scott, Carl Allenに師事。アンザンブルをMike Moreno, Danny Grissett, Will Vinson, John Ellis, Doug WeissそしてJohn ColtraneやWayne Shorterを支えたベーシストReggie Workmanのもとで学び2013年にニュースクールを卒業。 ファーストアルバム『Bright Moment Of Life』のレコーディングを行い、Undercurrent Music Labelからリリースする。 2014年ニューヨークの活動を経て東京に活動を移す。現在洗足学園音楽大学の公認インストラクター兼洗足学園付属音楽教室の講師を勤める。