羽織紐第三弾!

着物リメイク 羽織紐
母の若い頃の縮緬の羽織り。

丸い梅の花が図形のようで可愛い柄行き。

生地に青花(露草の花びらの汁からつくったもの。柄付けの下絵に使う。生地を蒸したり、濡らすと消える。) で下絵を描き、渋紙でできた糊筒紙に先金をつけ、防染糊を入れて模様の輪郭を描いていく筒描き染めという手法。

この布はその上に地色を一色だけで引いた簡単な染物だけど、単色で総柄のところが返って新鮮!

染色科だった私にとっては、とても懐かしい染め方だ。

渋紙で模様の輪郭の中に色を差したり伏せ糊して線ではなく面で柄を作ったり、染色はとても楽しかった。

今更だけど、染色作家になるのもよかったなぁと思う。

大学院に進むか、研究室に残らないかって誘われたけれど、私は早く社会に出たかったんです。

ファッションにたずさわりたかったんだよね。迷いなく断わりました。

そしてVOGUEをみて憧れていた四季ファブリックハウスへ入ったのだ。

それでも、いつかまた染色やりたいなぁってずっと思ってる。

気がついたら年齢を重ね、やり残したことがいっぱいで体がいくつあっても足りない感じ。

とりあえず今、一番やりたいことは着物を活かした洋服作り。

話しはそれてしまったけれど、そんな筒描き染めの羽織りに合わせた、丹念に織られた微妙なグラデーション、クリーム色の羽織紐。

なにげなく優しげなところがいい。フサの部分もフワンとしていて丸い花と似合ってる。本当にいろいろな織り方の羽織紐があって、とてもおもしろい。



ABOUTこの記事をかいた人

安藤 貴美子

多摩美術大学染織科を卒業後、1970年代後半から日本のテキスタイルデザイナーとしてパリのオートクチュールにも採用された松井忠郎の四季ファブリックハウス、刺青プリントTシャツで話題になった坂井直樹が帰国後に設立したウォータースタジオなどで腕をみがく。その後、仲間と共にデザイン事務所 スタジオ'K3を立ち上げファッションからインテリア、日常のファブリックにいたるまで幅広くデザインにたずさわる。出産を機にフリーに。以降しばらくの間デザインの世界を離れ、フルオーダーの洋服制作を行うかたわら、母の死をきっかけに着物の価値を再認識。着物リメイク作家としての活動を始める。