2020年こそジャズに挑戦してみようって話。

なんだかアレな感じのタイトルになってしまいましたが、ある意味分かりやすくて良いでしょう。

今回はストレートに、ジャズやろうぜ! というダイレクトマーケティング記事です(笑)。

「なんとなく」憧れる人の多いジャズという音楽

裏付けがあるかどうかは分かりませんが、聞いた話によると、日本という国は欧米以外で最もジャズが盛んに演奏される国だそうです。

僕の生徒さんだけでなく、それ以外の僕が出会ってきた方(もちろん音楽関係以外の人脈で)の中にもジャズ好きなんだよね~という方は多く存在します。

少なくとも日本人の中で一定以上の市民権を間違いなく得ている音楽、ジャズ。

しかし実際に初めてみようとすると難しそうな高そうな印象を持たれる方が多いのもまた事実です。

既にジャズの世界に足を踏み入れている身からすると、そりゃー上手い人もいるし下手な人もいるからそんなの気にしないで楽しめば良いじゃん、と思ってしまいますが、確かに未経験の人から見ればアドリブなんて難しそうに見えるのかもしれません。

まあ難しいと言ってしまえば、何だって難しいものです。

もしあなたにジャズが好き、もしくは音楽が好きという気持ちがあるならば何の楽器だって構いませんから初めてみるのがいいのではないでしょうか。

たかが遊びであるということ

そもそもプロを目指すわけではないのですから下手だっていいのです。

もし挫折したって決して恥ずかしいことではありません。

仮に100種類の趣味に挑戦して全て挫折したとしても、その次の挑戦で一生の趣味に出会うことができればそれで成功です。

いえ、たとえ出会えなかったとしてもそれだけ多くのことに挑戦した経験はあなたの人生を他の人よりも必ず豊かにしてくれるでしょう。

ようするにこんなもの、たかが遊びです。

繰り返しになりますが、なんとなくジャズっていいなぁと思っているならば、実際に始めてみない手はありません。

なにせ、遊びですから。

ちなみにここだけの話、一番オススメの楽器はトランペットです(笑)。

ジャズトランペッターに聞く 本音で語るトランペットの選び方

ちょっと変わった切り口で見るジャズの利点

他方、ジャズという音楽に対して特別魅力を感じていない人はどうなのでしょうか。

いろいろな方にレッスンをしていて気づいたことがあります。

それは「特にジャズをやりたいってわけではなく、どんなジャンルでも良いからトランペットを吹けるようになりたい」という層の方が一定以上存在するということです。

社会人であれば「少し生活に余裕が出てきたので何か習い事をしてみたい」

学生であれば「部活には入るほどではないが自分の好きなようにトランペットを吹いてみたい」

などというような感じです。

自分がトランペット教室を始めるまでは全く気づきませんでしたが、一定の割合でこういう方が存在するのです。

もちろんこれはトランペットという楽器に限ったことではないでしょう。

多くの場合、何かの楽器を趣味でやるとしたらゆくゆくは他人と合わせてみたくなるものです。

吹奏楽やクラシックであれば吹奏楽団やオーケストラに、ロックなどであれば知り合いを何人か集めてバンドを組むのが一般的でしょう。

楽器の腕前はさておくとしても、前者の場合はそもそも一度入った楽団内でうまくやっていけるのかという問題があります。

知人同士でバンドを組む場合も、まずそれぞれのパートを演奏できるメンバーを自力で集めなければなりませんし、練習日程の調整や練習場所の確保には常に少なくない労力を要します。

僕の生徒さんでもある楽団内で音楽とは無関係のことで悩んでおられた方もいました。

その方は後に別の楽団へ移籍してうまくやっているようですが、この話を聞いた時に僕が抱いた感想は「ジャズだったらそんな面倒なことないのになあ」です。

ジャムセッションというシステム

大人数でジャズを演奏するビッグバンドは除きますが、僕が普段演奏するようなコンボと呼ばれる少人数編成での演奏の場合、ジャムセッションというものが存在します。

プロが教えるジャムセッションに参加するときのこと

詳しい説明は過去記事の通りですが、ようはジャズバーでジャムセッションをやっている日に、ふらっと入って知らない人と演奏するというものです。

もちろんジャズをやる人間にだって面倒な人は少なくありませんが(笑)、もし気に入らなかったら店を出ればいいのです。

一度所属した楽団を辞めたりするよりはるかに自由です。

それに多少のレベルの違いはあれど、基本的にはみんなアマチュアです。

上手くなければ周りに迷惑をかけることは全くないとは言いませんが、ジャムセッションであれば1曲ごとにメンバーが入れ替わりますから、そのプレッシャーも軽減されます。

所属する吹奏楽団で自分だけがずば抜けてヘタクソだったときのあのプレッシャーと申し訳なさったらありません(経験済)。

またジャムセッションは開催されている日にそのお店へ行けばいいだけですから、バンドを組んだ場合のようにスタジオの確保やメンバー間の日程調整などという手間は当然不要です。

ですから気軽に演奏に加わることができる上に、基本的にその場限りの付き合いをしていれば良いこの趣味は、音楽とは直接関係のない「雑音」が少ない世界であると僕は思います。

ジャズを特別好きってわけではないけど

そもそもジャズをやりたいわけでもないのにジャズをやり始めて良いのか?

良いんです。

まあウチのレッスンに来てくれればジャズの楽しさの虜にしますけどねー!!!

ジャズ特有の気軽さを取っ掛かりとしてこの音楽に興味を持ったって良いと思いますし…、というか僕の生徒さんでは既に何人もそういう方がいらっしゃいます。

僕なんかトランペットを始めた理由は「部活に入れと言われて仕方なく」でした。

ジャズに興味を持ったのも所属していた吹奏楽部にうんざりしていたという側面もあります。

物事を始めるきっかけなんて何だっていいのです。

もっと言えば、ジャズをずっと続けなくたっていいのです。

どんなジャンルであっても楽器を演奏し、音楽に対して当事者として関わることはあなたの人生を必ず豊かにします。

生活の糧を稼ぐ以外のことに少しのお金と努力を費やし、たまに悩み、そしていつか芸術の美しさに心の底から揺さぶられる。

これこそがあなたが人間として生まれてきた最大のメリットを享受することなのではないでしょうか。

なんか大げさな締めくくりになりましたが、まあ年末だしお許しください(笑)。

2019年の私の連載はこれが最後です。

今年もAOI JAZZをご覧いただきありがとうございました。

来年、またお会いしましょう!



ABOUTこの記事をかいた人

金村 盡志(かねむら つくし)

1986年生まれ。中学生から吹奏楽を通してトランペットの演奏を始め、高校生からジャズに目覚める。その後、原朋直氏(tp)に約4年間師事し、2010年からニューヨークのThe New Schoolに設立されたThe New School for Jazz and Contemporary Music部門に留学。Jimmy Owens(tp)氏などの指導を受け帰国し、関東近郊を中心に音楽活動を開始。金村盡志トランペット教室でのレッスンを行いながら、精力的に活動を続けている。