夏の着物リメイクTシャツ販売会に向けて製作を開始しました

以前から行ってみたいと思っていた着物リサイクルショップへ行ってきました。

安い着物コーナーもあるけれど、やはりいいなぁ〜と思うものは高くって、とても買えそうにないので‘「ハギレコーナー」へ!

和風の小物や吊るし雛とかを作るためのハギレなのでしょうか。色々な生地があるんですがサイズもバラバラで同じ生地はほとんどなく一点物。

私としてはなるべく分量のある生地で、洋服に活かせられるような柄、できればシミとか虫喰いとかなく状態の良いものを選びたい⋯。

贅沢な要望の中「ハギレコーナー」の生地の山を丹念に探し続ける⋯。

最初は出てきて話しかけてくれた店主も時間がかかりそうと判断したのでしょうか⋯。

いつの間にか奥に入ってしまい、更に1人でゆっくりと探し続け、結局10点を購入しました。

とはいえ、やはりハギレなので大きさはバラバラ、かなり小さな物もあります。さて、どんな風に洋服へと活かしていけるのか⋯アレコレ検討中です。

着物リメイク

それぞれの生地の分量に合わせて最大限に活用して、ハギレからとは思えない魅力的な服に蘇らせたいと思います。

それぞれの生地の着物の持ち主や着物の生地を染め上げた染織作家が、何処かで、できあがった服を見つけて、アレ?

え〜って驚いて自分も着てみたいとか、着物との思い出と一緒に現在に活かせていけたんだって思ってもらえるような物。

そんな人に出会える確率はほとんどないかもしれないけれど⋯。

その柄を受け継いで、次の持ち主になる方が喜んで大切に着ていただけるような物、時代を越えて形を変えて活かしていけたらと思います!

着物リメイク

「ハギレ生地」に組み合わせる綿ジャージ素材の生地、とりあえず4色購入しました。

今回、生地を揃えたのは、実は、最初から販売できる物を作るためです。

今、人と文字のアートプロジェクトの一環で、小田原市内で作品を展示させていただき、お店やネットで多くの方に見ていただきました。

当初、展示させていただいている着物をリメイクした作品は、亡くなった祖母や母の形見の着物から作った物なので販売するつもりはなかったんです。

そんな中、有難いことに来場者から「着てみたい」「買ってみたい」というお声をいただき、それならば最初から、作品としてではなく、誰かに着てもらえるものを作ろう、「着てみたい」と思ってくれる人の気持ちに応えられるようなものを作ろうと考えました。

とりあえず⋯気楽に着れるアウター、Tシャツ感覚で着れるものを中心に夏までにできるだけたくさんの枚数を仕上げ、そんな中から気に入ったもの⋯似合うものを選んでご購入していただけるようにできたら、と考えています。

できれば、部屋に飾る絵を選ぶような感覚で着ていただければ嬉しいです。

デザイナーとしての経験は長いのですが、洋裁技術に関しては習ったこともなく知識ゼロからスタートしました。

そのあたりの技術を重要視される方にとっては、プロの仕立てとは言いづらいところがありますので、残念ですがお勧めはできません。

そして、これまで書いてきたように、仕入れからデザイン、仕立てまでを1人だけで行っています。

使用する生地も1から足を使って探しに行って、どこかの工房に出したりすることなく、1人で縫い続けています(使用生地はデザインがいい! と思ったものしか使えないので、探すのも大変時間がかかり…)。

そのため、数もサイズも、そんなにたくさんは作れません。

だけど、大量生産できないけれど、着物生地から得たインスピレーションに沿って、1つ1つデザインを変えながら作る世界に1つだけの服。

世界で、自分だけが着ている誰も着ていない服、そういうものをご提供できたらと考えています。

私の気持ちだけではない、最初に着物生地を作った職人の方たちの思いも、決して捨てたり、変えたりすることなく、全てを積み重ねていく。

私にしかできない物、自分の感性を信じてあなたの心に届く服を作りたい⋯そんな気持ちだけには自信がありますので、是非お楽しみに!

こちらの連載でも、どのような作品が用意できているかなどを公開していきますね。

ABOUTこの記事をかいた人

安藤 貴美子

多摩美術大学染織科を卒業後、1970年代後半から日本のテキスタイルデザイナーとしてパリのオートクチュールにも採用された松井忠郎の四季ファブリックハウス、刺青プリントTシャツで話題になった坂井直樹が帰国後に設立したウォータースタジオなどで腕をみがく。その後、仲間と共にデザイン事務所 スタジオ'K3を立ち上げファッションからインテリア、日常のファブリックにいたるまで幅広くデザインにたずさわる。出産を機にフリーに。以降しばらくの間デザインの世界を離れ、フルオーダーの洋服制作を行うかたわら、母の死をきっかけに着物の価値を再認識。着物リメイク作家としての活動を始める。